マウナロア火山噴火活動アップデート

2022.12.13

更新:ハワイ時間2022年12月13日更新

米国地質調査所(USGS)は、12月13日(火)にマウナロアの噴火が停止したことを発表しました。

更新:ハワイ時間2022年12月12日午後2時30分現在

ハワイ火山観測所は、ハワイ時間12月11日(日曜日)よりマウナロア火山噴火警戒レベルを警告から勧告に引き下げました。12月12日午前9時35分現在、北東リフトゾーンにあるフィッシャー3ではまだ噴火活動が行われていますが、そこから流れる溶岩流は威力を衰え、少しずつおさまってきているとハワイ火山観測所が報告しています。このため、視界で確認できる溶岩活動は少しずつ減ってきています。住民や旅行者のダニエル・K・イノウエハイウェイ付近のエリア、旧サドルロード、並びに溶岩が流れてきたエリアなど全てのアクセスは禁止されています。

ダニエル・K・イノウエハイウェイは通常通り利用が可能となりますが、利用者の皆様は下記内容を事前にご確認ください。

  • ダニエル・K・イノウエハイウェイ マイルマーカー16=31間車両停止・駐車禁止:ハワイ島郡は緊急事態宣言を発令し、これにより交通安全を妨げるダニエル・K・イノウエ ハイウェイ(DKI)マイルマーカー16 (MM16)=マイルマーカー31 (MM31) 間でのマウナロア火山噴火を見物するための車両停止、駐車を禁止となります。(許可されているエリアならびに指定されたパーキングエリアを除く)

  • 緩和ルート:マウナロア火山噴火を見物する人々が増加したことを受けて、安全性を懸念し、ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ沿いに緩和ルート(THMR: Traffic Hazard Mitigation Route) を開設しています。THMRは旧サドルロード、約4.5マイル(7.2km)、東回りの一方通行で、ギルバート・カヘレ・レクリエーションエリア向かいが入り口となり、プウフルフル手前の合流点まで繋がっています。THMRは一般車両利用のみとなります。商業車のTHMRの侵入は不可となっています。溶岩流見物する方々のパーキングエリアはTHMR脇道の右側に駐車すること、駐車時間は最大90分までと義務付けられています。

  • マウナロア・ロード、マウナロア山頂・高台エリアの通行止めについて:ハワイ火山国立公園の主要エリアは平常通り開園しています。ハワイ火山国立公園からのお知らせはこちらをご確認ください。

https://www.nps.gov/havo/learn/news/mauna-loa-summit-closed-due-to-increased-seismic-activity.htm 

- ハワイツーリズムオーソリティ:https://www.hawaiitourismauthority.org/news/alerts/maunaloa-volcano-eruption-update/

- ハワイへの旅行に関する情報(英語): https://www.gohawaii.com/special-alerts-maunaloa

今後もハワイ州観光局では、最新の情報をこのサイトページ内で更新してまいります。

更新:ハワイ時間2022年12月1日午後2時15分現在

ハワイ現地時間12月1日、ハワイ郡長、ミッチ・ロス氏はマウナロア火山噴火を見物する人々が増加したことを受けて、安全性を懸念し、ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ沿いに緩和ルート(THMR: Traffic Hazard Mitigation Route) を開設しました。

  • THMRは旧サドルロード、約4.5マイル(7.2km)、東回りの一方通行で、ギルバート・カヘレ・レクリエーションエリア向かいが入り口となり、プウフルフル手前の合流点まで繋がっています。
  • THMRは一般車両利用のみとなります。商業車のTHMRの侵入は不可となっています。溶岩流見物する方々のパーキングエリアはTHMR脇道の右側に駐車すること、駐車時間は最大90分までと義務付けられています。
  • ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ並びにTHMRは見物する人々・車両が増えていることで、車両運転手は細心の注意を払うようにしましょう。ギルバート・カヘレ・レクリエーションエリアのトイレ施設などは通詞があるまでは24時間利用が可能となります。

マウナロア火山噴火活動について

ハワイ時間2022年11月27日(日曜日)午後11時30分に、ハワイ島マウナロアの火山噴火の開始が観測されました。現時点で、溶岩流は山頂13,681フィート(4,170m)のカルデラ内にとどまっており、米国地質調査所(USGS)、ハワイ火山観測所とハワイ州緊急事態管理局が火山活動を監視・観測行っています。

現地時間11月28日午前6時30分時点ではハワイ火山観測所は溶岩流はマウナロア山頂のカルデラ並び側面の北西の一部に観測されていますが、住民が暮らす地域には影響がないと発表されています。

現在このマウナロア火山噴火による影響は出ていないため、ハワイ島への旅行日程を変更する必要はありません。ハワイ島にある2つの空港(エリソン・オニヅカ・コナ国際空港 - KOA、ヒロ国際空港 - ITO)は通常通り機能しており、各航空会社の運航はこの火山活動による影響は出ていません。万が一のため、ご利用になる航空会社のホームページなどで運航状況を確認されることをお勧めいたします。

マウナロア火山噴火活動は予測なく大きく変わる可能性もあるため、最新の情報を入手するようにしておきましょう。

• ハワイへの旅行に関する情報(英語): https://www.gohawaii.com/special-alerts-maunaloa
• ハワイ郡民間防衛局: https://www.hawaiicounty.gov/departments/civil-defense
• ハワイ郡火山噴火情報サイト: https://hawaii-county-volcano-hazards-hawaiicountygis.hub.arcgis.com/
• ハワイ火山国立公園: http://www.nps.gov/hawaiivolcanoes
• ハワイ火山観測所: https://www.usgs.gov/observatories/hvo
• ハワイ州緊急事態管理局: https://dod.hawaii.gov/hiema/

Hawaiian Volcano Observatoryサイトより

更新:ハワイ時間2022年11月30日午後1時45分現在

火山噴火を見物のための注意事項:1984年以来38年ぶりのマウナロア火山噴火はキラウエア火山噴火とともに多くの人々を惹きつけ、ハワイ火山国立公園の訪問者も日々増加しています。ハワイ火山国立公園のウェブサイト(https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/eruption-viewing.htm )では見物客に安全で見物できる場所をご案内しています。

  • キラウエア火山の活動とマウナロア火山噴火の様子はハワイ火山国立公園内の様々な場所で見ることができます。火山噴火の状況は日々変わるため、訪問前に事前にウェブサイト(https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/weather.htm)などで情報を入手・確認するようにします。
  • 多くの地元住民、観光客が集まることが予想されます。訪問前に、ハワイ火山国立公園のマップ(https://www.nps.gov/havo/planyourvisit/maps.htm) やアプリ(https://www.nps.gov/subjects/digital/nps-apps.htm) などを活用しておくと便利です。
  • ダニエル・K・イノウエ ハイウェイ(DKI)はマウナケア火山噴火を見物する場所として人気のあるルーツですが、ダニエル・K・イノウエ ハイウェイ(DKI)マイルマーカー16 (MM16)=マイルマーカー31 (MM31) 間でのマウナロア火山噴火を見物するための車両停止、駐車は交通安全を妨げるとのことで禁止となっています。(許可されているエリアならびに指定されたパーキングエリアを除く)ハイウェイの東西の中間地点であるギルバート・カヘレ・リクリエーションエリア(Gil Kahele Recreation Area)は終日オープンされ、パーキング、休憩ができるようになっています。

更新:ハワイ時間2022年11月29日午後1時30分現在

ダニエル・K・イノウエハイウェイ マイルマーカー16-31間車両停止・駐車禁止:ハワイ島郡は緊急事態宣言をハワイ現地時間2022年11月28日、午後9時25分に発令しました。これにより交通安全を妨げるダニエル・K・イノウエ ハイウェイ(DKI)マイルマーカー16 (MM16)=マイルマーカー31 (MM31) 間でのマウナロア火山噴火を見物するための車両停止、駐車を禁止となります。(許可されているエリアならびに指定されたパーキングエリアを除く)

マウナロア・ロード(キプカプアウル=山頂カルデア間)通行止め:ハワイ火山国立公園の主要エリアは平常通り開園しています。ハワイ火山国立公園からのお知らせはこちらをご確認ください。

https://www.nps.gov/havo/learn/news/mauna-loa-summit-closed-due-to-increased-seismic-activity.htm 

噴火による大気状況:ハワイ州保健局はマウナロア火山噴火による大気への影響について考慮することを助言しました。ハワイ時間2022年11月28日、午後2時時点で、大気質は平常と報告されています。ただし、今回の噴火活動によりヴォグ(VOG)、火山灰の降灰、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)などハワイ島のみならずハワイ州のエリアに発生する可能性があるとしています。状況は日により大気への影響が出てくると予想されます。ハワイ州民ならびに訪問者に対して、状況を理解しつつ、空気の質が乏しい場合について各自が対応することを勧めています。ヴォグなどが発生している場合は、下記の予防策をとりましょう。

  • 呼吸量を多く必要とする屋外での活動は控えましょう。屋外での活動・エクササイズを控えることでヴォグによる影響を最小限にすることができます。お子さんや、ご年配、喘息、気管支炎、肺気腫など呼吸器系疾患、心臓疾患のある方などは特に気をつけてください。

  • 喘息、気管支炎、肺気腫など呼吸器系疾患のある方は処方箋などを常に所持しておきましょう。定められた処方箋を服用するようにしましょう。

  • 身体に影響が出た場合は速やかに医療機関、かかりつけの医師などに相談するようにしましょう。

  • 屋内に待機し、窓・ドアなどを閉めて防止するようにしましょう。エアコンなど使う場合は、空気還流するようにしましょう。もし、空気質の悪いエリアなどを通行する場合は、車内エアコンを空気還流するように設定しましょう。

  • フェイスマスク(手術用、布、KF94, KN95, N95など)はヴォグ(VOG)や二酸化硫黄(亜硫酸ガス)から防ぐことはできませんが、火山灰の降灰などを吸引することから身を守ることはできます。

  • 禁煙に心がけ、副流煙しないように気をつけましょう。

  • 脱水症状にならないように水分を補給しましょう。

ヴォグ/空気質に関しての情報は下記サイトから確認できます。

ハワイ インターエージェンシー ヴォグ情報ダッシュボード: 

米国地質調査所マウナケア火山アップデート:

Q&Aよくある質問

Q1: この噴火によりハワイへの旅行は延期・中止にした方がいいですか?

A1: 現在ハワイ諸島にはこの噴火による影響は出ていません。マウナロアはハワイ諸島最南端にあるハワイ島に位置しており、カウアイ島、オアフ島、マウイ島、モロカイ島、ラナイ島には一切この噴火活動の影響はありません。

Q2: ハワイ島への渡航をやめて他の島に変更した方が良いでしょうか?

A2: 現在影響は出ておりませんので、旅行日程を変更する必要はありません。ハワイ島にある2つの空港(エリソン・オニヅカ・コナ国際空港 - KOA、ヒロ国際空港 - ITO)は通常通り機能しており、各航空会社の運航はこの火山活動による影響は出ていません。万が一のため、ご利用になる航空会社のホームページなどで運航状況を確認されることをお勧めいたします。

Q3: この噴火によってハワイ島の人々が危険にさらされているのでしょうか?

A3: 2022年11月28日、午前6時30分時点で、ハワイ火山観測所は溶岩流はマウナロア山頂のカルデラ並び側面の北西の一部に観測されていますが、住民が暮らす地域には影響がないと発表されています。

ハワイ郡政府より避難命令は出ておりませんが、マウナロア周辺の居住者・訪問者には万が一の場合を予測し、緊急事態に対応できる準備をお勧めしています。

バケーションレンタルなど短期宿泊施設をご利用の訪問者の方々はその施設の管理者にコンタクトを取り、情報収集を行うように心がけてください。この噴火活動によるカイルア・コナ、コハラコースト、ヒロ地区にある主要リゾートへの影響はないと言われています。

Q4: 呼吸器系基礎疾患のある者に影響はありますか?

A4: 喘息、気管支炎、肺気腫など呼吸器系の疾患のある方は火山灰・VOG(ヴォグ:火山活動からの大気汚染)を吸引防止する行動(屋内での待機や風向きなどを監視等)や準備することをお勧めします。

*Vog (ヴォグ):火山霧の濃度は、火山活動のレベルおよび風向き、風力に左右されます。

Q5: マウナロア火山噴火は通常の活動なのでしょうか?

A5: 前回のマウナロア火山噴火は、38年前の1984年になります。ハワイ火山国立公園(ウェブサイト記載)によると、マウナロア火山噴火は、1843年以降、33回の噴火し、平均して5年に一度噴火したと記録に残っています。それ以前にも、過去3000年間に6年に一度噴火したことが推測されます。

ハワイ島はハワイ諸島で最も新しく形成され、火山活動が活発に行われている島です。ハワイ島キラウエアはその中でも最も若く、そして世界中の火山の中でも最も火山活動が活発に行われています。キラウエア山頂から東と南西に伸びる2つのリフトゾーンがあります。キラウエア山頂以外でもこれらのリフトゾーンから火山噴火が起こることもあります。1983年1月から2018年8月の火山活動は、2つのリフトゾーンでも特に東リフトゾーンがより活発に活動したことが要因になっています。

2018年5月から7月の間に起こったキラウエアの東リストゾーンの活発な火山活動が原因でハレマウマウ火口の一部が崩壊し、この崩壊によって火口が深さ280 フィート(85m)、幅0.5マイル(0.8km)から深さ1600 フィート(487m)、幅1.5マイル(2.4km)に拡張しました。

その後、2019年、米国地質調査所(USGS)ハワイ火山観測所研究員が、キラウエア観測史上初めて、ハレマウマウ火口に湖が観測されたことを確認しました。2020年12月20日に10階建ての深さの溶岩がハレマウマウ火口に観測されました。2021年5月に活動が一時休止しましたが、2021年9月29日に再度火山活動が再開し、今に至っています。

下記イメージアメリカ地質調査所より

マウナロア溶岩流(1843年〜2018年)

Q6: 火山噴火などの情報はどこで入手できますか?

A6: マウナロア火山噴火についての最新情報は、各政府機関のウェブサイトを参照ください。

ハワイの火山について

ハワイの火山の噴火は、通常非爆発性もしくは弱爆発性であり、火山学者の間ではハワイ式噴火という言葉は、溶岩の流動性が高く、地下でも噴火時にも連続的に流れ出るが比較的穏やかな傾向にある噴火の代名詞として用いられております。

ハワイ式噴火についての詳しい情報は以下のサイトをご参照ください
https://pubs.usgs.gov/gip/hawaii/page26.html

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