トロリー?ウーバー?ワイキキ滞在中の「足」、昔と今とではこんなに違う

2024.03.22

春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始~!学校が休みになる期間、お子様もご一緒に家族でハワイ旅行を楽しむ方も多いですね。特に小さなお子様や、ご高齢の方がいらっしゃるご家庭では、ハワイ滞在中の移動手段も、事前によく知っておきたいところ。それでは、現在オアフ島にて「移動手段」として使える乗り物を確認しておきましょう。

・トロリー(Waikiki Trolly、HiBus、レアレア・トロリー、ANAエクスプレスバス)
・レンタカー
・タクシー
・ライドシェア(Uber/Lift/holoholo)
・The Bus(市バス)
・スカイライン(高架鉄道、アロハスタジアムからカポレイまで)
・エアポートシャトル(空港⇔宿泊施設)
・無料ショッピングシャトル(コオリナ・リゾート⇔カマカナアリイ)
・貸自転車/オートバイ など

現在は、様々なタイプの乗り物が用意され、利用者の希望を叶えてくれていて、ワイキキのメインストリート「カラカウア・アベニュー」を観察していると、様々な乗り物が見られます。

乗り物に、ある動物が使われていた昔のワイキキ

さて、ワイキキはもともと大規模な農村で、地元の人々が海を日帰りで楽しんだり、王族がダウンタウンの喧騒を逃れ、静かに過ごすための別荘があるような所でした。1800年代後半、当時のカラカウア・アベニューは「ワイキキ・ロード」と呼ばれており、その土の道を行き来するために使われていた乗り物には、動物が使われていました。どんな動物だと思いますか?

答えは…ミュールです。

(写真:Hawaii State Archives)

ミュールは、ロバと馬の掛け合わせから生まれた動物で、1890年代のワイキキ・ロードでは、ミュールに引かれた「ワゴン」が行き来する姿が見られました。

(「ワゴン」が行き来していたワイキキ・ロード。写真:Hawaii State Archives)

オアフ島の玄関口であるホノルル港からワイキキまで、ミュールが引くワゴンで45分の道のりでした。

実業家の一人が1901年にモアナ・ホテル(現モアナサーフライダー,ウェスティン・リゾート&スパ,ワイキキビーチ)を完成させました。ちょうどその頃、ホノルル港を起点として、オアフ島南部の住宅地に向けて線路が敷かれ、路面電車が登場します。

(ホノルル港、ダウンタウン、住宅地、ワイキキを結んだ路面電車。写真:Hawaii State Archives)

あらら⁉この電車の形、何となく見覚えがありませんか?

(トロリーを運営する各社の車両(またはその一部)は、このようなデザインに。写真:Hawaii Historic Tour LLC)

昔ワイキキを走っていた路面電車は、現在、ワイキキを起点に観光地やショッピングエリアを結ぶ、各社トロリーとそっくりですね!路面電車が登場してから、ホノルル港からワイキキまで、28分で移動できるようになりました。

この「屋根」は何だ??

一方通行のカラカウア・アベニューを、車の流れに沿って歩いて行くと、カピオラニ・パークが見えてきます。すると、「屋根だけの建築物」が見えてきます。どういうことなのかというと…こういうことです。

(この屋根は何? 写真:Hawaii Historic Tour LLC)

これは、ワイキキ行き路面電車の「終着駅」を再現したもの。現在のトロリーやバスが停まる場所ではありませんが、ジョギングする方などが日陰で休めるようになっています。路面電車は、ワイキキ・ロード、そして1900年代初頭にカラカウア・アベニューと改名されてからも、ワイキキ水族館の前まで人々を運びました。

(ワイキキ水族館。 写真:Hawaii Historic Tour LLC)

1940年代に入り、ガソリンで走るバスが導入されてから路面電車は廃線となってしまいましたが、現在大活躍のトロリーが、路面電車の形を引き継いでくれています。さぁ、次回のハワイ旅行では、100年前のワイキキを走っていた路面電車に乗る気分で、トロリーライドを楽しんでみては?

(トロリーに乗って、見たワイキキの街と海。なんだか風情を感じますね! 写真:Hawaii Historic Tour LLC)

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